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本の情報量

先日図書館で借りてきた本の中の一冊「邦正美 ベルリン戦争」を読み終わりました。
内容については後に詳しく述べますが、今まで知らなかったことが沢山わかりました。
ベルリン攻略戦は凄惨を極めたと聞いていたので、あまり近寄らなかったということもありますが、そうは言っても小さい頃から第二次世界大戦のプラモデルを作っていたので、その辺の情報は持っている方だと思っていました。
でも、何月何日ベルリンが陥落した、どこそこでヒトラーが自殺した、
ということを知っていても、街はどういう雰囲気だったのか、人々は何を思っていたのか読んで初めて分かることがたくさんありました。

筆者の邦正美さんは戦争直前に舞踏の研究、芸術の研究のためにベルリンに留学します。
戦争が始まってもベルリンにとどまり、終戦までベルリンに残ります。
戦争が始まってしばらくは、ドイツ人は戦争をしていない、しているのは一部のナチスの連中がかってにやっていること、という雰囲気だったそうです。
ところがスターリングラードの敗戦を機に国民生活も厳しさを増し、空爆も増えてきたそうです。
やがてベルリンが空爆されるようになると消火のために走りまわることがあっても、それは自分の住むマンションを守るためであって、ドイツを守っているという考えはドイツ人の住人にもあまり無かったようです。
毎日の空爆で気持ちが荒むので、戦争前よりも音楽会や観劇に通う回数がみんな増えたというのですが、ベルリン陥落の一週間前までベルリン・フィルが音楽会を開くお国柄は私達からはちょっと想像がつきませんね。

ここからは赤軍の性暴力について触れます。
あまりくどくどと描写はいたしませんが、生々しい話が苦手な方はお読みになりませんよう。


赤軍はドイツの民家に入ると、酒を探し、女性を犯します。
少女だろうが老婆だろうが関係なしに犯します。
ロシア軍が通過している間は、何時間でも入れ替わり立ち代わりそれが続きます。
ベルリンの女性のほとんどがそうした目にあったようです。
苦にして自殺した人も多かったし、拒んで射殺された人も少なくなかったようですが、
多くの女性は耐えて時をこえてきたようです。
日本人である筆者が、やんわりとロシアの将校に「あなたの国の兵隊さんは女性に乱暴して困る」と申し入れると、
「ドイツ軍はこれ以上のことをロシアの民にやってきた。」何が悪い。
と怒る将校もいたそうです。
ベルリン陥落と共に日本人である筆者は国外に追放されます。
途中立ち寄ったモスクワの兵隊さんたちはみな紳士的で、米英の兵よりもにこやかで優しかったと書いています。
一方でベルリン攻略に関わったロシア兵たちは貧しい地方の人達が多く、水道を見て壁から水が出ている!と腰を抜かしたひともいたとか。

以上思いだすままに抜書きしてみました。
内容については私の読み違えもあるかもしれません。
また、あえて内容について思ったことは書きません。
ただ、当時のベルリンの空気、雰囲気がとても良く表わされているいい本だと感じました。

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Comment

No Title

まいど、みにすけ屋です。

私はその本は未読ですが、ベルリンは悲惨だったようですよね。
モリナガヨウさんの本でも、ベルリンで地面で金色に光っているのは轢かれた人の指輪と髪の毛だと書いてましたし、別の本でも、年配の女性にベルリンについて尋ねるのはタブーだとも書いてありました。

私も今JS-2を作っていて、白帯を入れてベルリン戦仕様にしますが、自分の頭の中では史実と模型を切り離して考えるようにしています。
これは戦争の道具である戦車を作っていると、常についてまわる問題ですよね。

  • みにすけ屋 [#OARS9n6I] |
  • URL |
  • 2011 01/16 (Sun) 00:35
  • Edit
みにすけ屋さん、こんにちは。

私も普段は戦争のダークサイドだけに向かわないようにしているのですが、
それを表現するかどうかはともかく、ベルリンのジオラマを作るに当たって、今回だけはしっかりと冷静にINPUTしておくべき情報だと思って色々読んでいます。
この本は日本人が書いていますので、どこか他人事で悲壮感がないのですが、
ドイツ人が書いた主観の入った本になるとかなり重く、
読むには覚悟が必要です。

  • おとしぶた [#sYgSk39o] |
  • URL |
  • 2011 01/16 (Sun) 08:54
  • Edit
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